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サイトマップ

このページでは、グループや会と、郷土料理、郷土の手作り菓子を紹介しています。

グループ ◆消防団、青年団、婦人会ほか趣味の会まで

集落の人は色んな会に参加しています。集落には消防団ほか16団体あります。この他にも料理や趣味の会など自主的なグループもいくつかあり、複数の会に参加している人もいます。約150世帯の集落ですから、参加することで、ますます人と人とのつながりを深めています。

消防団

神山消防団麦生班

ポンプ操法を披露する麦生消防団

社会的責任を持った団体としての筆頭で、消防団の存在は集落の人々には心強い限りです。30~50歳代を中心に12名が団員として活躍しています。普段は農業やお勤めをしている人たちで、火災や大災害の時に出動します。
また消防操法大会などにむけての訓練も熱心で、毎月の器具点検時に麦生港で訓練を重ねています。過去には県大会の小型ポンプ操法部門で準優勝を果たしたこともあり実力はトップレベル。目標は県大会で優勝して全国大会に出ることだそうです。屋久島町消防団は全国で唯一、山岳救助隊がある団です。麦生班にも隊員がいます。屋久島町には9分団22班、363人の団員がいます(2010年)。

 消防団の活動の写真ページはこちら

婦人消防隊

婦人消防隊のみなさん

神山分団麦生班の婦人消防隊は7人です。主な仕事は、年初の消防出初式への出席、消防操法大会への参加、月1回の独居老人宅の訪問です。麦生には現在(2011年)6人の一人暮らしのお年寄りがいます。婦人消防隊員が手分けして訪問し、お元気かどうか、何か困っていることはないかなどを尋ねています。また集落内にあるゴミステーションの清掃も婦人消防隊の人がしてくれています。その功績により、日本消防協会の表彰を受けました。(平成23年)
婦人消防隊があるのは屋久島で2集落だけです。

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老人クラブ寿会

68歳からの男性女性の会

社会奉仕活動に集まった寿会の人

歴史ある団体のひとつです。会員は約50人。行事としては、集落行事への団体としての参加、集落入り口2箇所にある「花えん」のお世話、社会奉仕の日の道路等の清掃、健康講座での勉強会、島内研修の日帰り旅行などです。
年1回の健康講座は、会員が自主的にやりたいことを計画しています。講師に来てもらったり、男の料理教室をしたこともあるそうです。研修旅行も年1回ですが、屋久島の中でも自分たちの知らないところもあるので出かけていって見聞を広めています。昼食で宴会になるのも楽しみです、とのこと。

 老人クラブの活動の写真ページはこちら

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熟年者の会 若草会

50歳(女性は56歳)から67歳までの会

墓地清掃をする若草会の人

働き盛りの熟年46人(2011年)の会です。年間の行事は、集落内にあるご先祖様の墓地清掃を春秋彼岸、お盆、暮れにしたり、集落運動会と氏神様の大祭日の余興への参加、婦人会や老人クラブ寿会との交流スポーツ大会、新年会、があります。運動会や大祭余興の種目や出し物は会の皆で考案するのですが、集落の人には好評です。
たとえば2010年の余興出し物は、男性が女装してダンスをし、かたや女性がステテコ、腹巻姿で"スーダラ節"を踊ったりしました。観客にも大受けですが、実はやっている本人たちの方が若返って楽しんでいるのです。

 若草会の活動の写真ページはこちら

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婦人会

20代から55歳までの女性の会

運動会での婦人会の人

元気で明るい女性たちの会で19人(2011年)です。集落運動会の競技や、氏神様大祭日の余興出し物は毎年大好評です。皆で出し物などを考えますが話し合っているうちにだんだん話が大きくなっていくそうです。ちなみに2011年運動会の競技名は『なんでしこ?ジャポーン!』。ボールを蹴って、四股(しこ)を踏んで…浮き輪が飛んでくる?…、という破天荒な競技に会場は笑いの渦でした。一方で、大祭での踊りは、集落の日本舞踊の先生から学び、練習を重ねた成果で、本格的で美しいものです。
その他の行事としては、一品持ちよりの誕生会、母の日の日帰り旅行、忘年会などです。誕生会は「おかあちゃんの誕生日は誰もしてくれないから自分たちでするんです」。日帰り旅行のときは「子供の世話は、とうちゃんに」とのこと。

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青年団

40歳代までの男性女性の会

余興で会場をわかす青年団の人

青年団は老人会とともに歴史ある団体です。現在団員は19人(2011年)。本来は独身者の集まりですが、青年層の人数が少ないため、現在は夫婦で青年団員というケースもあります。
活動は、集落の各種行事への参加運営。特に、300年間伝承されてきた民俗芸能『ナギナタ踊り』を引き継いでいる民芸保存会は青年団が中心メンバーです。伝統行事の「夜ごもり」も青年団に任されています。

昔の青年団は人数も多く勢いがあったという話がよく出ます。果樹栽培や農業などが盛んだった時代は、青年層も多く、集落の様々な行事を牽引する中心的存在でした。その後農業だけでは生活できない時代になり、屋久島も全国の田舎と同様に若者の島外流出が多くなりました。結果的に集落の青年団も人数が減り現在の状況になっています。しかしながら、近年は、農業の後継者として島に戻ってくる青年も出始め、青年団への今後が期待されるところです。

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子供育成会

のびのび元気な「むぎおっ子」

子供たちの応援団(運動会で)

子供育成会には、小1~中3まで20人の子供たちがいます(2011年)。活動としては、集落の行事である運動会、大祭、十五夜に参加する他、公民館前の花壇の手入れ、空きびん回収をしています。12月下旬には、「老人と子供のふれあい行事」として、集落のお年寄りからしめ縄などの作り方を教えてもらいます。また小4以上の子供は「民芸保存会」に入り、伝統芸能『ナギナタ踊り』を習得しています。

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民芸保存会

伝統民俗芸能「ナギナタ踊り」を次代に継承

集落の中で奉納

300年前より伝承されてきた盆踊り(ナギナタ踊り、と呼んでいます)を継承しています。ナギナタ踊りは町指定無形民俗文化財です。構成員は青年団員全員と小学4年生以上の子供と、大人2人の、25人です(2011年)。
8月お盆の奉納日の前、半月ほどが練習期間です。

盆踊りには6種類の歌がありますが、いずれも伝承のためか文言がわかりにくく意味不明な部分もあり難しい歌です。しかし、保存会の若者たちは、子供のころから耳にして育ってきたため、歌詞カードなど見なくても歌えるそうです。踊りにしても、小さいときから見ているので難なく覚えられるようです。

奉納の最後は、村の中の道路で踊りますが、家々から見学する人々が集まってきて見守られる中、ずらりと並んだ若者と子供たちが踊り切る姿に、次代に引き継がれていくさまを見ることができます。当日は集落の人々からたくさんの「花代(祝儀)」が贈られます。

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麦生園芸組合

果樹園芸農家の技術向上等を目的にした75年の歴史ある団体

県の指導員の人を交え勉強会

75年前の1936年(昭和11年)に結成された伝統ある団体です。麦生地区にあるポンカン栽培農家により組織されています。季節ごとに栽培検討会や勉強会を実施し、農家の技術向上、情報交流などを行っています。

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その他色々なグループ

おいしいものを作っている 『みどりグループ』

お料理好きなみどりグループの人

農家のおかあさんたち4人の会です。農村の生活改善を目指した「生活改善グループ」が前身。お料理好きなおかあさんたちが、郷土料理や郷土菓子を作って、おみやげどころ『ぽんたん館』で販売しています。このサイトの「観光」のページでもおすすめお土産として紹介しています。

ゲートボールクラブ

練習熱心なクラブの人

クラブに入っている人は6人。試合前になると朝から夕方まで、公民館山手にあるゲートボール場で練習に励んでいます。クラブ員の中から3人が大会に出場するなど、少数精鋭の会です。

ソフトボールチーム

1回の表 攻撃開始のベンチ

屋久島町には約30チームのソフトボールチームがあります。麦生では30代、40代を中心に15名のメンバーがいます。チーム名は『麦生OB』。毎年8月から11月にかけて全島チームの試合があります。2011年の『麦生OB』チームの成績はCクラス優勝でした。

介護予防教室ボランティアグループ

原集落の教室との交流会

介護予防教室とは、国の介護保険事業の一事業で、要介護状態等の予防を目的として、町の地域包括支援センターにより開かれています。
その教室のお手伝いに、集落の7人の女性がボランティアとして参加しています。月2回の教室のときに、お年寄りの送迎をしたり、一緒に体操やゲームをしています。

また、年1回~2回の、お隣の原集落の教室との交流会では、公民館の厨房でお昼ご飯の準備をします。
2011年の交流会には36人が参加され、お昼ごはんとして、煮しめ、掻き揚げ、ゴマおはぎ、そうめんを調理しました。

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食べ物 ◆郷土料理、郷土のお菓子

集落のおかあさんたちは、畑や海で採れるものでお料理するのが得意です。タケノコや大根など野菜はそれらが採れる季節にたっぷり採って、食べきれないものは、塩茹でや干したり冷凍したりして保存します。さらにその保存したものを使ってつくだ煮にしたり、お惣菜にしたり、お菓子にしたりと無駄なく使いまわします。
集落の多くの家庭には「冷凍専用庫=ストッカー」があります。2台3台と置かれている家も。お団子に使うヨモギをゆでたものを冷凍したり、季節に食べきれない里芋もゆでて冷凍します。もちろん、海のものも食べきれない分は冷凍します。ストッカーは島の暮らしで大活躍です。だから食品を入れるジッパーのついた袋も大小幾種類も売っています。

郷土のお惣菜(そうざい)

旬菜巻き トビウオのすり身で巻く

色鮮やかな巻き物

屋久島ではポピュラーなトビウオのすり身を使い、色の綺麗な旬の野菜を板海苔と一緒に巻いて、油で丸ごと揚げたものです。
写真の中身は、ムラサキイモ、インゲン、にんじん、カボチャ、サツマイモ、です。トビウオのすり身に味がついているので揚げたら食べられます。切口がきれいに見えるように切ります。このお料理は麦生集落のお母さんが考案し、鹿児島県のお料理コンクールで入賞したものです。

にしめ

みんな大好きな煮しめ

煮しめはみなさんよく作ります。家庭ごとに味付けと入れる食材は違うようですが、ダシに屋久島の鯖節(さばぶし)を使われる人が多いようです。
写真のものは、手作りの切り干し大根、保存しておいた春のタケノコ、畑の里芋、昆布、シイタケ、厚揚げを一つの鍋で炊いたものです。

したん団子

ごま油の風味が合います

サツマイモをふかしてつぶしたものとデンプンの粉を混ぜ、食べられる大きさに切りながらゆでます。ゆでた団子をニラと一緒に油でいためて、砂糖醤油で甘辛く味付けしたものです。ごま油でいためると中華風になり風味がでます。意外な組み合わせがおいしい一品です。「したん団子」の「したん」は舌のこと。団子の形が舌に似ているからだそうです。

落花生とジャコの田作り

ピーナッツの香ばしさと甘辛い味

集落では落花生を作付けされている農家が何件かあります。その落花生と乾物のジャコをお節の田作りのように、甘辛くあめのように炊いたものです。ゴマをたっぷり混ぜます。ジャコのほろ苦さと、落花生のコクがピッタリ合った一品です。焼酎のおつまみにも合うそうです。

にんにくサバ味噌

鯖のうまみが効いた甘辛い味噌

手作りの味噌と、サバブシ(鯖節)を細かく砕いたもの、ニンニクを刻んだものを甘く練ったおかず味噌です。ニンニクがたくさん入っていても臭みが少なく、鯖のうまみがからんで、ご飯が進む練り味噌です。保存食。お酒のおつまみにも合います。

ショウガ味噌

ぴりりと効いたショウガ味

ショウガの千切りをたっぷり使った甘い練り味噌。ゴマもたくさん入っているので風味が良いです。彩りに赤いニンジンを少し入れるときれいです。たくさん作って保存します。ご飯にピッタリ。お酒のおつまみにも。食べると体がホカホカ温まります。

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みそ作り

春と秋に手作り 丸麦2:大豆1の麦味噌

蒸した麦に麹を打って紙袋に入れます

集落の各家庭では、春と秋の年2回、味噌を作るところが多いようです。どちらか1回だけという人もいます。各家で作業する人や何人か集まって町の加工施設を使って一緒に作業する人がいます。
材料は丸麦、大豆、麹(こうじ)、塩。入れ物などの消毒用に焼酎。秋味噌なら3ヶ月ほどで食べられるそうです。

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郷土菓子

かから団子

ヨモギがたっぷり入った団子

郷土菓子の名を挙げるなら一番に出てくるのがこの「かから団子」。名前の由来は「かから」の葉っぱに包むから。かから、とは、サツマサンキライの葉やサルトリイバラの葉のことです。このお団子を作るには季節ごとの準備が必要です。まず、かからの葉っぱがきれいな時期にたくさん採ってきて、すぐに使わない分はそろえて冷凍保存しておきます。そして、ヨモギは新芽がおいしい時期にたくさん摘んできて、細かいゴミなどとって茹で、冷凍保存しておきます。この二つが揃って初めて作ることができるお団子です。3月の節句、5月の節句など季節行事のときに作られることが多いです。
材料は、茹でた天然ヨモギ、黒砂糖、餅粉。これらを混ぜ、よく突いた物をかからの葉に包んでセイロで蒸します。ヨモギがたっぷり入っているのがおいしさのポイントです。

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ふくれ菓子

しっとり蒸パン

小麦粉とソーダと卵を使った蒸しパンです。合わせる材料により、黒砂糖風味になったり、タンカン風味になったりします。集落のお母さんは、大きなセイロで一気に蒸し、切り分けて冷凍し、農作業の合間のオヤツにしたりするそうです。
ふわふわ、しっとり、甘い蒸しパンです。おみやげどころ「ぽんたん館」でも買えます。

あくまき

竹の皮で包んだあくまき

5月の節句に作られるお菓子です。もち米を木灰のアク汁に一晩浸けたあと、竹の皮に包んで煮ます。出来上がるともち米がべっ甲色になり、お餅より重量感のある食感になって食べ応えがあります。砂糖をつけて食べたり、きな粉や黒蜜をかける人もいます。もち米100%の贅沢なおやつです。季節になるとスーパーで、竹の皮やペットボトル入りのアク汁が売られます。

うずまき団子

ムラサキイモを入れた団子

もち米粉で作ったお団子です。まず、ムラサキイモを蒸かしてつぶしたものと、もち米粉、砂糖を入れこねます。次に、ベニサツマイモを同じくペーストにして、もち米粉と砂糖を入れます。この2種類を重ねてくるくる巻いて、サネンの葉っぱ(サネン=月桃)で包み、蒸かしてできあがり。食べるときに葉の芳香がほんのりします。
サネンはショウガの仲間で、葉には芳香があり、殺菌作用もあるそうです。昔は自生していたそうですが、今はお庭などで生やしているところが多いそうです。うずまき団子は、おみやげどころ「ぽんたん館」で売っています。

ローソク巻き

マキの葉に錬った米粉を包んで

お盆の時に作られるお団子です。もち米粉を水で錬ったものを細長くのばしマキの葉で包みます。ミツシバをまきつけてくくり5本セットにしてゆでます。ゆであがったら縁にぶら下げて乾かし、15日朝には仏壇に供え、夕方にはお墓にも供えます。
お盆に帰ってこられたご先祖様があの世に帰られるときに杖にするそうです。今生きている子孫からの思いやりかもしれません。

おはぎ (おにぎり、と呼んでいます)

あんこを山盛りにしたオハギ

お彼岸などのお供えによく作られていますし、人が集まる機会に作る家庭もあります。もち米を炊いておにぎりにします。小豆を砂糖で炊いてつぶします。おにぎりの上にたっぷり山盛りにして、できあがり。
あんこは甘めで、おにぎりが大きいので一つ食べるとお腹一杯になります。

ドーロ菓子

カボチャで作ったドーロ菓子

基本は、もち米粉と黒砂糖で作るお菓子です。ウイロウのような食感で、お茶の時間にピッタリです。写真はカボチャバージョン。蒸かしてつぶしたカボチャと粉と砂糖と水をよく混ぜます。このとき、混ぜたものが指の間から流れ落ちるくらい、種をゆるくするのがポイントです。どろどろした種だから「どーろ」菓子、というようです。種をセイロに流し込んで1時間半以上蒸します(種の量によります)。
黒砂糖、カボチャ、ムラサキイモ、お茶、グァバの実、のバージョンがあるそうです。ういろうに色んな味があるのに似ていますネ。

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麦生集落の紹介

麦生集落の行事

麦生集落の産業、フルーツ産地直送

麦生集落の人々

屋久島町むぎお集落の自然

屋久島町むぎお集落の観光案内、宿泊

屋久島町むぎお集落への移住情報

写真のページ

屋久島の地図、麦生の位置

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『人々』のページ 終わり
『人々』の写真のページは、味噌作り・菓子作り 会やグループの活動(1) 会やグループの活動(2) があります。